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少人数の会社が「本当に」使うツール10選(弊社の実例)

太田和希
太田和希
株式会社八丁目 代表 / 現役Webエンジニア

「おすすめツール」記事に、正直あきた話

「これは絶対使うべき」というツール紹介は、世の中にあふれています。ですが読んでいると、書いた人が本当に毎日使っているのか怪しいものも多い気がします。

なので、この記事では逆をやります。設立して数ヶ月・専任エンジニアなしの弊社(夫婦2人+幼児で、一番の制約はお金より時間)が、実際に会社を回すのに使っているものだけを10個並べます。各ツールに〈用途/なぜこれ/注意点〉をセットで書くので、流行りではなく運用のリアルとして読んでもらえるはずです。

前置きとして、弊社の方針はシンプルです。「情報の置き場所(=真実)を散らばらせない」「お金と送信の操作は必ず人が承認する」。この2つを軸にツールを選んでいます。

実際に使っている10選

少人数の会社が本当に使う10ツール:1 AIエージェント、2 MCP、3 GitHub+Markdown、4 スプレッドシート、5 freee、6 Gmail、7 Slack、8 ヘッドレスChrome、9 スケジューラ、10 AIコンテンツ生成

1. AIエージェント(作業の中枢)

調べる・書く・整える・外部サービスにつなぐ、を1か所でこなす作業の中心です。チャットで質問するだけでなく、ファイルを触ったり検索したりと、実務の「手」として動いてくれるのが強み。万能ではないので、任せる範囲を決め、お金・送信が絡む所は人の確認を残します。

2. 外部サービス連携の仕組み(MCP)

AIを会計ソフトなどの外部サービスと安全につなぐ橋渡しです。AIが実際の業務データを扱えるようになり、下ごしらえの精度が上がります。つなぐ先の「正しい使い方」を守ること(手を抜いて生データを突っ込むと事故ります)。

3. タスク&ドキュメント管理(GitHub+Markdown)

全社タスクと社内ドキュメントの「正本」を1か所に集約しています。変更履歴が全部残り、検索しやすく、AIとの相性が抜群です。ここは好みが分かれる所で、大事なのはツール名より「1か所に決める」こと(→「タスクをGitHubに一元化した話」)。

4. 表計算(スプレッドシート/CSV)

顧客リスト・進捗管理など、軽いデータの置き場です。誰でも触れて、AIも読み書きしやすい共通言語だから使っています。便利すぎて増殖しがちなので、「これは表計算、これは台帳」と役割を分けます。

5. 会計ソフト(freee)

記帳・請求まわりに使っています。銀行・カード連携で入力そのものを減らせるのが理由。AIと連携するときは、ソフト側の「正しい登録の仕組み」を必ず通します(→「freee×AIで記帳を半自動化した実例」)。

6. メール(Gmail)

営業メールなどの送信に。承認済みのものだけ自動で送ります。多くの会社がすでに使っていて、自動化との接続もしやすいのが理由。パスワードやトークンはコードに直書きせず、環境変数に隔離します。

7. チャット通知(Slack)

「承認して」「終わったよ」の合図を飛ばす場所です。人の承認を挟む関所の入口として機能します。通知を増やしすぎると誰も見なくなるので、止めるべき所だけ鳴らします。

8. ブラウザ自動操作(ヘッドレスChrome)

Web上の作業を機械に代行させる、画面のないブラウザです。APIが無いサービスでも人の代わりに操作できます。相手サービスの規約を守り、壊れやすいので使い所を絞ります。

9. 定期実行(スケジューラ)

毎朝・毎月など、決まったタイミングで作業を自動で走らせます。「やり忘れ」が構造的に消えるのが利点。自動で動く分、失敗に気づける通知とセットで入れます。

10. AIコンテンツ生成(企画・下書き)

SNS投稿や動画の企画・下書きをまとめて量産します。ゼロから毎回書くより圧倒的に速く、人は手直しと最終OKに集中できます。ブランドのトーンを先に教え込むのがコツです(→「SNS投稿をAIで量産する仕組み」)。

数を「増やす」より、「つなげて減らす」

10個も挙げておいて何ですが、弊社が意識しているのは「これ以上むやみに増やさない」ことです。

  • 契約は多いのに使いこなせず解約、が一番もったいない
  • 情報が3つ4つの場所に散らばると「どれが最新?」で時間を使う
  • だから中枢のAIを1つ決め、真実の置き場を1か所に固定して、そこに周辺ツールをつなげる

派手な新ツールより、この「配線」のほうが効きます。ツールの選び方の原則は「最初の自動化スタック」に、AI本体(ChatGPT・Gemini・Claude)の選び方は「最初のAIはどれ?」にまとめています。

御社版への当てはめ方

この10個は「弊社の答え」であって、正解の押し付けではありません。業種の「一番効く1つ」から当てはめてみてください。

  • EC・物販:まず受注・在庫まわりのデータ置き場と、通知の関所から
  • 店舗・サービス業:SNSの下書き量産と、予約・問い合わせ対応の定型化から
  • 卸・BtoB:提案とフォロー管理を1つの台帳に集約する所から

いきなり10個そろえる必要はありません。「1つ入れて効果を体感 → 横に広げる」が、遠回りに見えて一番の近道です。

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