
会社のタスクをGitHubに一元化したら、抜け漏れが消えた話

「あのタスク、どこいった?」が口ぐせだった
弊社は夫婦2人で小さな会社をやっています。事業がいくつか動いていて、やることは常に散らばっていました。
- メモアプリに書いたToDo
- チャットに流れてきた「これお願い」
- 頭の中にだけある「そのうちやること」
- あちこちのスプレッドシート
こうなると、「あの件、進んでるんだっけ?」「もう終わった気がするけど本当に?」が毎週のように起きます。抜け漏れも、二重にやってしまうことも出てきます。人が少ない会社ほど、この「どこに何があるか分からない」状態は地味に効いてきます。探す時間も、確認する会話も、すべてが細かいロスです。
やったこと:全社のタスクを「1つの台帳」に集める
そこで、会社のタスクを1か所にまとめる台帳を作りました。弊社はエンジニアがやっている会社なのでGitHub(正確には GitHub Projects)を使っていますが、大事なのはツールそのものより考え方です(非エンジニアの会社向けの代替は後で書きます)。

1. 完了の「真実」は、いつも1か所だけ
一番大事にしたのがこれです。「終わったかどうか」の正解が置いてある場所を、1つに決める。弊社の場合、タスク=1件のカードで、そのカードを閉じたら完了、と決めています。閉じるという操作ひとつが「これは終わった」の唯一の正解です。「Aのアプリでは完了だがBのシートではまだ残っている」——こうした食い違いがなくなり、確認の手間がごっそり消えました。
2. 1つのタスクを、いろいろな「見方」で表示する
タスクは1件でも、見たい角度は人によって違います。事業ごと、状態ごと(いまやっている/これからやる/止まっている)、優先度ごと。台帳を1つにしておくと、同じタスクを複数の見方(ボード)で横断表示できます。実体は1つなのに、見方だけ切り替わる。だから「事業ごとの一覧」と「全社の一覧」がズレません。登録は1回、見え方は自由、という状態です。
3. 起票と整理はAIに手伝ってもらう
台帳を作っても、入力が面倒だと結局続きません。ここでAIの出番です。弊社では「◯◯という作業を起票しておいて」と伝えると、AIがタスクを適切な事業・状態で登録してくれます。さらに、たまった古いタスクの棚卸し(不要なものを閉じる、内容を整理する)も手伝ってもらいます。人がやるのは「何をやるか/やらないかの判断」だけ。入力や整理という作業は任せる、という切り分けです。
効果
導入してから、こう変わりました。
- 「あの件どうなった?」の確認会話が激減した
- 二重作業・やり忘れがほぼゼロになった
- 「今週やること」が一目で分かるので、迷う時間が減った
派手な仕組みではありません。ですが、「真実は1か所」というルールを徹底しただけで、小さな会社の運営はかなり軽くなりました。
御社版:ツールは何でもいい
「GitHubなんて使わない」という会社がほとんどだと思います。大丈夫です。今回の肝はGitHubではなく、次の3つのルールだけだからです。
- 完了の正解を置く場所を1つに決める
- 登録は1回、見方は複数に
- 入力・整理はAIに任せて、人は判断に集中する
このルールは、たとえば次のように置き換えられます。
- ECショップ:受注対応・在庫補充・キャンペーン準備を1つの台帳に。「発送済み」の真実を1か所に
- 飲食・店舗:仕入れ・清掃・シフト調整・SNS更新を1枚のボードで。店舗ごと/状態ごとに見る
- 卸・BtoB:見積り・納品・請求のフォローを1台帳で。担当ごと/期日ごとに横断表示
使う道具は、使い慣れたメモアプリやプロジェクト管理ツールでかまいません。散らばった台帳を1つにすることこそが本体で、ツールは入れ物にすぎません。どの作業から自動化するかは「AIに最初に任せるべき仕事の順番」も参考にしてください。
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