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SNS投稿の企画〜下書きをAIで量産する仕組み(トーンの固定方法)

太田和希
太田和希
株式会社八丁目 代表 / 現役Webエンジニア
AI業務効率化SNS運用

SNS、ネタ出しで毎回止まっていませんか

SNSの発信は、始めるより「続ける」ほうが何倍も大変です。

  • 今週、何を投稿しよう(企画が浮かばない)
  • 文章を書く時間がない
  • たまにAIに書かせると、なんだか自分たちっぽくない文章になる

特に3つ目です。AIに「投稿を書いて」と頼むと、それらしいけれど、どこかよそよそしい量産型の文章が出てきます。これをそのまま出すと、フォロワーには一目で伝わってしまいます。

弊社も小さな会社で、SNSに割ける時間はごくわずかです。それでも投稿を止めずに回すために、企画から下書きまでをAIで量産する仕組みを作りました。この記事では、その一番の肝である「トーンの固定方法」を中心に書きます。

つくった仕組み:企画も下書きもAI、人は「編集と最終OK」だけ

流れはシンプルです。

ステップ1:投稿ネタの企画(AI)

「今週◯本ぶんの投稿案を出して」と伝えると、AIがテーマと切り口の案をまとめて出します。ゼロから絞り出す一番しんどい工程が、たたき台のある状態から始められます。

ステップ2:下書きの量産(AI)

採用した案について、AIが投稿文の下書きを作ります。ここで効いてくるのが、次に説明する「トーンの固定」です。

ステップ3:人が編集して最終OK(ここが仕事)

出てきた下書きを、人が読んで手直しし、「これは出していい」と最終判断します。表現のニュアンス、事実確認、細かい言い回し——人がやるのはこの仕上げだけ。AIが8割まで運んで、人が最後の2割を仕上げるイメージです。

一番の肝:「トーン」をAIに固定する方法

丸投げでうまくいかない最大の理由は、AIが「御社らしさ」を知らないからです。逆に言えば、そこさえ教え込めば、量産しても崩れません。やり方は、トーンを言葉にして「ガイド」として渡すことです。

トーンを固定するガイドの5項目:一人称と語尾/やること・やらないこと/世界観・大事にしている価値観/NGワード・避けたい表現/お手本の投稿を数本

弊社では、こんな項目を文章で固めています。

  • 一人称と語尾:「私たち」なのか「弊社」なのか。です・ますか、フランクか
  • やること/やらないこと:煽らない、絵文字は控えめ、専門用語は噛み砕く、など
  • 世界観・大事にしている価値観:温かみ重視、正直さ重視、など
  • NGワード・避けたい表現:安っぽく見える言い回し、上から目線に見える言葉
  • お手本の投稿を数本:「こういう感じ」を実例で見せる

このガイドを毎回AIに読ませてから下書きさせると、出力が一気に「自分たちっぽく」なります。ポイントは、頭の中にある「なんとなくの空気」を、サボらず言葉に落とすこと。ここを一度作り込めば、あとは何度でも使い回せます。

効果

  • 「ネタが浮かばない」で止まる時間が消えた(たたき台が常にある)
  • 下書きの初速が上がり、投稿が途切れなくなった
  • トーンがブレないので、誰が手を入れても「らしさ」が保てる

大事なのは、AIに「書かせきる」のではなく「下ごしらえさせる」という距離感です。最後の味付けは人がやる。だから量産しても、安っぽくなりません。

御社版

この型は、業種を問わず効きます。ポイントは「トーンをガイド化する」の一点です。

  • ECショップ:新商品紹介・入荷案内・お客様の声の投稿を量産。ブランドの語り口をガイドに固定
  • 飲食・店舗:日替わりメニューやイベント告知の下書きを量産。お店の「人柄」を崩さない
  • 士業・専門サービス:役立つ豆知識の投稿を量産。堅すぎず、信頼感のあるトーンで固定

どの場合も、「御社らしさ」を一度きちんと言葉にするのが最初の一歩です。それさえできれば、AIは疲れずに何本でも下ごしらえしてくれます。SNSは、EC・物販が最初に入れると効く自動化領域の1つでもあります(「EC・物販が人を増やす前に入れる自動化ベスト5」)。

注意点

  • 事実確認は必ず人が行う(価格・在庫・日付などをAIに任せきらない)
  • 生成した文章はそのまま出さず、必ず人が最終OKを通す
  • お手本やNGは、投稿を重ねながら少しずつ育てる(一度で完璧を目指さない)

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