
設立数ヶ月の会社で、「人を雇う前に」バックオフィスをAIでほぼ自動化した話

「やることは多いのに、人はいない」問題
会社を作ったばかりの頃って、営業も経理もSNSもタスク管理も、ぜんぶ自分(たち)でやることになりますよね。でも本業や家庭もあって、使える時間はごくわずか。
弊社も同じでした。そこで割り切って、「繰り返し発生する作業」はできる限りAIエージェント(Claude)に寄せて、人間は"判断"だけするという形にしました。
結果、いまは営業・経理・タスク管理・SNSまわりの定型作業のかなりの部分が、AIと、ちょっとした自動化の仕組みで回っています。この記事では、何を・どう自動化したのかを実例でお見せします。業種が違っても、同じ考え方はあなたの会社の作業に合わせてカスタマイズできます。
前提:どんな会社か
- 設立して数ヶ月の小さな会社
- 専任のエンジニアは実質いない(私が片手間で見ている)
- 一番の制約はお金より時間
だからこそ、「時間を溶かす繰り返し作業」から潰していきました。
自動化した5つの領域(実例)

① 営業:リスト作り〜文面〜送信
以前は「候補企業を探す→情報をまとめる→メールを書く→送る→記録する」を全部手作業でやっていました。いまは、
- AIがWeb検索で候補をリストアップし、一覧(表)と送信バッチに整理
- 私はその内容を目視でチェックして承認するだけ
- 承認後にメール送信、状況を自動で記録
「探して・書いて・記録する」が消え、私は送っていいか判断するだけになりました。
② 経理:会計ソフトとつないで記帳を補助
会計ソフト(freee)とAIを連携し、記帳の下ごしらえを手伝ってもらっています。 ポイントは、なんでもAIに登録させないこと。会計ソフトには「取引の自動登録ルール」など"正しいやり方"があるので、そこを無視してAIに直接データを突っ込ませると、二重計上などの事故になります。仕組みを理解した上で、任せる範囲を決めるのが大事でした。
③ タスク管理:散らばるToDoを1か所に
会社のタスクは、ツールを増やさずに1つの"台帳"へ集約。AIに起票や整理を手伝わせつつ、「完了したかどうかの真実」は1か所だけに置くルールにしています。あちこちに散らばって「どれが最新?」となる状態を避けるためです。
④ SNS・コンテンツ:企画と下書きを量産
投稿の企画案や下書きは、ブランドのトーンを覚えさせたAIにまとめて作らせ、人は手直しと最終OKだけ。ゼロから毎回書くより圧倒的に速いです。
⑤ 月次の振り返り:数字を自動で集める
毎月の売上やコストなどの数字は、手入力せずデータを自動で集めてレポート化。「集計作業」そのものをなくしました。
一番大事だった設計:「送信・課金の前に、必ず人が承認する」

自動化というと「全部AIに任せる」と思われがちですが、弊社の一番の肝はむしろ逆で、お金が動く・外部に送る操作の直前に、必ず人間の承認を挟むことです。
- メール送信の前 → 人がバッチを目視して承認
- 課金・支払いに関わる操作 → 人が確認
AIは「下ごしらえと段取り」まで。"送信ボタン"や"支払いボタン"は人が押す。 この"関所"があるだけで、暴走や誤送信の怖さがほぼ消え、安心して自動化を広げられました。
これは、あなたの会社にも作れます
業種が違っても、時間を溶かしているのはたいてい同じ種類の作業です。
- 同じことの繰り返し(コピペ・転記)
- 定型の返信
- あちこちからの集計
こういう作業は、会社に合わせた形にカスタマイズすれば同じように自動化できます。ECなら受注・在庫まわり、店舗ならSNSや予約対応、卸なら提案とフォロー——入口はそれぞれです。
次の記事では、これを支えている「最初に揃えるべきツール構成」を、実際に使っているものだけで紹介します。
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